和太鼓は日本の伝統楽器として知られており、その迫力ある音色やパワフルな演奏スタイルが魅力です。
そして、誰でも撥(バチ)でたたけば音が出る和太鼓ですが、いざいい音を出そうとすると初めて和太鼓に触れる人にとってはなかなか難しいのです。
では、どうすればいい音が出るのか、長い時間演奏していても疲れにくくなるのか、知りたいですよね。
今回は、いい音を出すには何が必要か、音が変わる秘訣は何かを中心に探っていきたいと思います。
初心者が最初にたたくであろう平置きの長胴太鼓を演奏することを前提に紹介していきたいと思います。
和太鼓をはじめられたばかりの方、必見です!!

いい音を出して気持ちよく演奏したいです~
脱力を身に着けて太鼓を打ちたい
誰でも撥(バチ)でたたけば音が出る太鼓。
ですが、初心者がいい音を出そうとすると、なかなか難しかったりするんです。
いい音、大きい音を出そうとすると、ついつい力が入ってしまうんですね。
もちろん、私も始めたばかり頃はそうでした。
今でもちょっと変わったリズムや打ち方を要求されると、無駄に力が入ってしまってぎこちなくなってしまいます。
和太鼓を始めたばかりの方は、まずは、深呼吸してゆっくり構えて、力を抜いて打つことを頭において練習してほしいと思います。
リラックスして気負わずに太鼓を叩くのが一番なんです。
脱力です。
脱力とは、無駄な力を抜いて力まず、リラックスした状態で演奏することです。
特に初心者は、強く叩くことばかりに気を取られがちですが、実は力みが音に悪影響を与えることがあります。
- 力み過ぎると、、、
身体が硬くなり、自然な動きができなくなります。
脱力することで柔軟な動作が可能になり、リズミカルな演奏ができます。
- 力み過ぎると、、、
太鼓を叩く際の力が集中してしまい、太鼓の響きが良くなりません。
脱力することで太鼓全体を活かした響きが得られます。
- 力み過ぎると、、、
疲労が早く溜まり、長時間の演奏が難しくなります。
脱力することで無駄な力を使わずに演奏を続けられます。
- 力み過ぎると、、、
緊張感が高まり、リラックスした演奏ができません。
脱力することで心身ともにリラックスした状態で演奏できます。
つまり、和太鼓の演奏においては、身体を緊張させずに柔軟に動かすことが重要で、そのためには脱力することが不可欠なのです。
脱力することで、より自然な音を出すことができます。
最初は難しいですが、このことを忘れないで練習していってほしいと思います。

見た目もずいぶん、変わってきますよ
【いい音を出す】構え方のポイント
和太鼓を演奏する際には、構え方も重要になってきます。
構えとは、主として足腰の構えのことになります。
まず、立っている場合は、足を肩幅やや広い程度に開いて安定感を持って構えることが大切です。
チームによっては、右足をやや後ろに引いて立つ場合もあるかと思います。
また、膝を柔らかく曲げ、腰をまっすぐ下に落としていきましょう。
ここでお尻が出ちゃうと前へ傾いた姿勢になってしまいますので、要注意です。
また猫背になってしまってもバランスが悪くなり、安定しないので気を付けてください。
見た目もよくなく、かっこ悪くなってしまいますね。
足の付け根からまっすぐ下に、膝が内側に入らないように、内側のかかとから内側に入らないようにしながら、腰を真下に沈めるのが、いいです。
背筋を伸ばし、肩をリラックスさせることも忘れずに行いましょう。
例えていうと、上から落ちてきた大き目のボールをキャッチするときの腰の落とし方に似ていると思います。
もちろん構える時間があるときですが、
上からおいてきたボールをキャッチするときって、膝を曲げて腰を落として、そして真下に力を吸収させるように動いていく感じだと思います。
そんなイメージで、腰を真下に落として構えるといいかなーと考えています。

【いい音を出す】面との当たり方
太鼓ってどこを叩くと「いい音」がでると思いますか。
「いい音」っていうのは、聞く人の「感じ方」によるところ大きいので、個人差があり、コレだ!と言い切ることはできないところがあるのですが、、。
でも「太鼓が持つ最大のエネルギーのある音」を「いい音」とするなら、その音を出せる場所は、
当たり前ですが、やはり真ん中なんです。真ん中を叩くと一番いい音がでるんです。
太鼓の面の中心部分を叩くと、太鼓全体が共鳴して、その太鼓が持つ最大パワーのある音が出せるんですね。
太鼓の構造がそうなっているといえます。
そして、この真ん中にどういうふうに撥が当たればいいのかというと、
バチ先の点で面を捉えるのが大切になってきます。
なぜなら、太鼓の面に当たるバチの面積が広くなればなるほど、音は悪くなっていくんです。
また、太鼓の中心から離れた部分を叩いていくと、だんだんと音が小さくなっていきます。
最初は、太鼓の面の真ん中・中心部分を叩けるように練習して、その太鼓が持つ最大のエネルギーを感じてみましょう。
練習する中で自分なりの感覚が身について、太鼓の面を見なくても、自然と真ん中を叩けるようになるといいですね。
そして、曲が叩けるようになると、
太鼓の面のいろいろな場所をたたいて音量を変えたり、音質を変えたりして楽しむことができるようになります。

和太鼓を演奏することが、
ますます楽しく愉快になっていきますよ
【いい音を出す】撥の軌道はコレ!
それでは、太鼓のいい音を引き出すために撥をどのように動かせばいいのでしょうか。
太鼓を打つ時の撥の軌道を説明していきますね。
まず、腕と撥が横から見ると大体まっすぐになるように、そして撥先が太鼓の面の真ん中辺りに来るように構えます。
力を入れずに、撥もギュッと強く握らず軽く握る感じです。
<撥の握り方はこちらを参考にしてください>
↓↓↓

そして、撥を下からすくい上げるように上げていきます。
ゆっくり半円(弧)を描くように上げていって斜め上くらいまで腕と撥をあげていきます。
自分の視界にぎりぎり撥が見えるくらいの高さまで上げてください。
そこから肘を落として、撥を握った手を肩のあたりまで持ってきて、
そこから一気に撥を太鼓の面まで落とし、撥先で太鼓の面をたたくという流れですね。
最後に打つ時だけ力を入れます。
撥先の軌道としては、直線で動くのではなく、緩やかな曲線を描きながら、最後に一気に太鼓の面を叩くという感じですね。
撥が上から下に落ちる力を利用して打てるようになると、疲れにくくなります。
この動きを力まずに力を抜いてできるように練習していきましょう。
もちろん、チームによって、また曲・演出によっても変わってくるとは思いますが、和太鼓に初めて挑戦される方は、参考にしてみてください。

練習の前には、基礎打ちとして毎回やるようにすると
自然と身についていくと思います

まとめ
今回は、太鼓の持つエネルギーを最大限に生かした「いい音」を出すためのポイントを紹介してきました。
和太鼓をより良い音で演奏するためには、脱力、構え、叩く面の場所、撥の軌道に注意することが必要でしたね。
脱力・リラックスした状態で演奏し、正しい構えを心掛けることで、より自然な音を出すことができます。
また、面を打つ場所や撥の動く軌道にも気をつけて練習を重ねることで、より迫力のある演奏が可能になり、疲れにくくもなります。
これから和太鼓を始めようとする方は、和太鼓の魅力を知るためにもこれらのポイントを意識して取り組んでみてください。
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