和太鼓を始めた人は、いつか大太鼓を叩いてみたいと思っている人も多いと思います。
今回は、その大太鼓にスポットを当ててみたいと思います。
大太鼓初心者向けに、その構え方、叩き方、そして叩いている姿を美しく見せるためのコツも紹介していきたいと思います。
自分が大太鼓を叩くようになると
考えるだけでもドキドキします
大太鼓ってどんな太鼓⁈
大太鼓は、和太鼓の中でも最も大きいサイズの太鼓になります。
サイズや音がどの太鼓よりも大きく、迫力があって、
大太鼓を自在に叩いている奏者を目にすると思わず、かっこいいとつぶやいてしまいます。
ここではまず、大太鼓の特徴や魅力などを紹介していきたいと思います。
大太鼓の材料
大太鼓の胴
大太鼓の胴部分は、ケヤキという木できていることが多いです。
ケヤキ1本の木を使って中をくり抜き、形を整えて作られるくり抜き型で作られた大太鼓は、
音がとてもよく迫力満点です。
が、その分とても重く、運搬や移動も大変になってしまいます。
本当に重く、
運搬のときは複数人で慎重に行います
面の皮
面の皮は、牛の皮が使われていることがほとんどです。
中には牛のほくろなどが見えたりするものもあるようです。びっくりですね。
大太鼓を見るときには、そういう視点で見るのも楽しいかもしれません。
牛にホクロってあるのかな、
まだ見たことないです
大太鼓の魅力
圧倒的な迫力
- 大太鼓は直径1メートルを超える巨大な太鼓で、力強い打ち込みによって迫力ある低音が響き渡ります。
練習用の部屋で叩くと部屋中に響いて、部屋全体がブルブルしている感じになったりします。 - ステージ上で演奏者が背中を見せて太鼓を打ち鳴らす姿は圧巻で、観客を圧倒する迫力があります。
ステージの盛り上げ役⁈
- 大太鼓はいろいろな曲で重宝がられます。なんといっても音が大きく、曲を盛り上げる力があります。
- ステージ上に迫力のある大太鼓がド~ンとおかれていると、見た目からもそのステージの見栄えを整えてくれます。
- 音の点からも見た目の点からも大切なポジションをしめ、盛り上げ役を担っているといえます。
男性が叩いても女性が叩いてもカッコイイ!
- 大太鼓は古くから男性が演奏することが多く、そのイメージが強いようですね。
力強く太鼓を打ち鳴らす姿は「力強さ」を感じさせます。 - しかし、女性の大太鼓奏者もいます。
大太鼓は、性別に関係なく楽しめる太鼓で、だれが叩いてもかっこいい太鼓といえます。
ぜひ、チャレンジしたいですね。
装飾性
- 大太鼓の胴や面には美しい模様が描かれていたりするので、舞台装置としても人気があります。
- 迫力ある演奏と共に、視覚的にも楽しめる楽器といえます。
伝統と歴史
- 大太鼓の歴史は縄文時代にまで遡り、長い伝統を持つ楽器です。
- 太鼓職人の熟練した技術によって作り上げられる大太鼓には、日本の伝統文化が息づいています。
大太鼓を叩くために必要な3ステップ!
いよいよ、大太鼓の演奏に挑戦です。
今回紹介していく内容は、大太鼓を床に置いた状態の叩き方ではなく、台の上に大太鼓の胴部分を乗せた状態の叩き方を紹介していきます。
この辺りから、チームや地域にとって主張が変わってくると思うので、絶対!ということではありません。
いいなと思ったら、参考にして取り入れていただけるとうれしいです。
私が学んできたことを全力で伝えていきます。
大きな音、魅力的な音を出すために気をつけたいことやちょっとしたコツを紹介していきますね。
早速いってみましょう!
撥の選び方・持ち方
撥は自分の手では包み切れないくらいの太めの撥を選びましょう。
撥の長さですが、長い撥もよく見かけますが、あまり長いと腕に負担がかかります。
かといって短い撥を選ぶと大太鼓を演奏するのが難しくなります。
できれば、お店の方と相談しながら.、実際に持ってみて素振りをしてみて、よさそうな撥を選びましょう。
持ち方は、親指と人差し指で持ち、中指・薬指・小指は撥に添えます。
両手をくるっと内側に巻き込んで撥を軽く握ってください。
大太鼓との距離や構え方
大太鼓との距離や打つときの構え方なども、初心者にはなかなかわかりづらいですよね。
そこで、ここから具体的に説明していきます。
大太鼓との距離の取り方
まず太鼓との距離感を探っていきます。
撥を持って、大太鼓の前にまっすぐに立ってください。
撥を持った腕が体に垂直になるようにあげてください。
撥は、体と平行になるように腕と垂直に持ちます。
腕と垂直になるようにあげた撥が、大太鼓の面にビタッとつくくらいの距離のところに動いて立ってください。
そのあたりが、大太鼓との程よい距離感になります。
- 太鼓の面と撥(ビタッとつくくらい)と体は3本の平行線
- 腕は、撥と面、体と垂直になっている状態
- 腕は床と平行
構え方
まず、肩幅よりやや広めに両足を広げます。
左足をやや前に、右足を後ろに引きます。
左足は膝が90度くらいに曲がった状態が見た目もかっこよくてよいといわれていますが、
最初のうちは気にしなくていいと思います。
この時、右足を後ろに引きすぎて腰を沈めすぎると太鼓を叩く可動域が下に下がってしまい、可動域が狭まってしまいます。
撥先が、大太鼓の面の中心を通る横線にあたるぐらいに構えてください。
大太鼓の面を最大限に生かせるくらいの高さになるように足を開いて腰を落としましょう。
演奏する人の身長にもよりますが、長胴太鼓を叩く時の腰の位置より少し高めのところで腰を落とすとよいでしょう。
和太鼓を演奏するときは、基本的には腰を落として重心がぶれないようにします。
そうすることによって、よい音が出せるようになるといわれています。
ここで、前項でつかんだ大太鼓との距離も微調整してくださいね。
叩き方
叩き方の流れをまとめてみました。
撥を持った腕が伸びた状態で肩からまっすぐに上に上げていく
↓
頭やや後ろまで上がったら肘をまげて撥を肩の後ろ・背中に向けて巻き込む
↓
(自然と手首も使うことになる)
↓
勢いよく肘から面に向かって撥を振り下ろす
↓
撥先が面に当たる直前に、撥をギュッと握って、撥先がぶれないようにする
簡単なようですが、これがなかなか難しいのです。
最初はあまりいい音がしないかもしれません。
ゆっくりでいいので、練習をしていきましょう。
ここで気を付けてほしいのは、肘だけで打たないことです。
肘だけで打つと本人もしんどいし、見た目もよくありません。
肩と手首を使って上手に打てるようにがんばりましょう。
美しく叩くための意外で簡単なコツ2つ!
大太鼓上級者になるといろいろなテクニックがあると思いますが、
ここではまだ始めたばかり、、という人向けに
大太鼓を叩く姿が美しく見えるコツを2つ紹介していきます。
撥を平行に打つ
どういうことかというと、
長胴太鼓などを打つときは、面に対して上から見て撥はハの字にして打ったりしてますが、
大太鼓ではハの字にしないで撥を平行・11のようにして打つとかっこよくなります。
ハの字で打っているチームもありますが、平行に打つ方が美しく見えるんじゃないかなーと個人的には思っています。
好みの問題かもしれませんが、うちのチームではそのように打っています。
肩より腕を下げない
美しく見せるためにもう一つ、
大太鼓を叩いているときは、腕を肩より下げないするということです。
音も弱くなっていきますし、太鼓の真ん中を打つときにもたついてしまうかもしれません。
そして見た目もよくないと思います。
大太鼓のポジションは、最も注目を浴びるといっても過言ではありません。
見栄え・かっこよさも追及していきたいですね。
大太鼓の力をかりて叩いてみよう!
大太鼓を叩くって、とてもしんどそう、、なんて思い始めていませんか。
もちろん練習も必要ですし、腕をあげて打つというのは慣れるまでというか、腕の力がつくまでは大変ですよね。
そこで、私が先生から教わった、ちょっと楽する方法をお伝えします。
まずは、撥はぎゅっと握りません。
ここでギュッと力が入ってしまうとますますしんどくなりますね。
さらに私たちの先生は、「最初のうちは太鼓の向こう側の面を打つ感じで腕を振り下ろせ」と教えてくださいました。
「太鼓の向こう側の面を打つつもりで振り下ろしたが、その途中で面にあたってしまった」
という感覚で打ってみよう、、、という提案でした。
目の前にある面を狙うのではなく、遠くを狙って打つ・・・
遠くを狙っていたら、撥をぐっと握る間もなく、途中に存在するこちら側の面に当たり、そこで撥が勝手に跳ね返ってくる感覚。
つまりその跳ね返りの力を利用して、自分の力で撥を戻す力を少なくするというのです。
跳ね返ってくる撥を拾ってあげて、続けて打っていく気持ちで、
ドンドンドンドンと打つ練習をすると少し楽に打てるよ、、という提案でした。
私は何でもやってみたい性格なのでやってみたら、なるほどなと思った次第です。
ドンドンドンドンと打ち続けるときに撥に力を入れる瞬間がない感覚になりますね
よかったら試してみてください!!
私もまだまだ大太鼓をみなさんの前で打てるようにはなっていませんので、がんばって練習していきます。
まとめ
大太鼓を始めるときに知っておいてほしいことを紹介してきました。
なんとなく構え方や叩き方などがイメージできたでしょうか。
大太鼓は、叩き始めてすぐに大きくていい音を出せるわけではないですが、がんばって練習していきましょう。
目指せ!カッコイイ大太鼓奏者!!ですね。
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