こんにちは。
和太鼓を演奏する際、楽譜ってあるのでしょうか。
和太鼓初心者にとっては、気になるところですね。
今回は、和太鼓の楽譜について説明していきたいと思います。
「和太鼓の楽譜を読むコツ」が見えてくると思います。
早速、始めていきましょう!!
和太鼓の楽譜の読み方がわかると
和太鼓の世界が広がります
和太鼓に楽譜ってあるの?
はい、もちろん和太鼓にも楽譜があります。
和太鼓の楽譜は、なじみのある西洋音楽の記譜法をもとにしつつ、和太鼓ならではの表現方法を取り入れたものになっています。
和太鼓の楽譜の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
【和太鼓の楽譜の特徴】
- 西洋音楽で使われる記譜法をベースにしつつ、和太鼓独特の表現方法を取り入れている
- 打ち方や奏法、リズムなどを表す独自の記号・表現方法が使われている
- 初心者向けから上級者向けまで、様々なレベルの楽譜が存在
和太鼓の楽譜は、この打楽器ならではの魅力を最大限に引き出すために、工夫を凝らして作られているのですね。
初めて見る方でも、楽しく演奏できるよう配慮されています。
和太鼓の独自の表現方法
和太鼓の楽譜には以下のような特徴的で独特の表現方法が使われています。
☆ 打ち手(手順)の表現方法
☆ フチ打ちの表現方法
☆ 口唱歌での表現方法
和太鼓初心者にとっては、どういうこと??って感じだと思います。
では、ひとつひとつ詳しく説明していきましょう。
右手で打つ、左手で打つ(手順)の表現方法
和太鼓は両手を使って叩く打楽器。
リズムを叩く時に、太鼓を右手で打つのか、左手で打つのか、わかりませんよね。
左右どちらの手で打つのか、、を示す順番を手順と言っています。
自然な動きで打つ、効率的に打つ、かっこよく打つ、仲間と合わせて打つために、
和太鼓では打つ手順を知ることは、とても大切で欠かせないことになってきます。
そのため、和太鼓の楽譜にはその手順がキチンと記されていることが多いのです。
手順の表示方法には、代表的なものが二つあります。
- 音符の上下の位置で表現【上下法】
- 音符とは別の記号・表示で表現【RL法】
それぞれ、わかりやすく説明していきます。
【上下法】音符の上下の位置で表現
上の楽譜は、一線を基準に音符が上にあるか下にあるかで、太鼓を右手で打つか左手で打つかわかるようになっています。
線の上にあると右手で打つ
線の下にあると左手で打つ
ということです。
一目瞭然で、初心者にはとても分かりやすい表現方法だと思います。
ただし、複雑なリズムになっていくとかえってわかりづらくなり、作曲する方にとっても煩わしく手間がかかることになってしまうという、デメリットがあります。
【RL法】音符とは別の記号・表示で表現
上の楽譜では、音符の下に R(Right):右手、L(Left):左手 と示すことによって、右手で打つか左手で打つかを表しています。
ちなみに両手で打つ場合は、B(Both):両手、RL:両手で表されたりします。
これだと少々複雑なリズムになっても、対応できますね。
ただ、パッと見てわかりやすいかという点では、少し見づらいと感じます。
ちなみに、下記の楽譜は、私が所属するチームで使っている表現方法です。
〇が右手、×が左手になっています。
両手打ちは、◎にしたり、●にしたりしています。
このように手順を表す表示方法は、チームによって、地域によっていろいろあったりするのです。
他には、右手左手をカタカナにして「ミ」「ヒ」と表したり、漢字で「右」「左」と表すこともあります。
統一されたものがない、、というのが実際のところでしょうか。
フチ打ちの表現方法
次に、フチ打ちの表現方法を紹介していきます。
和太鼓では、フチと呼ばれる皮の端を叩く特別な技法・打ち方があります。
太鼓の面のフチや鋲の部分を叩いて「カッ」という音を出すことです。
このフチ打ちは、太鼓の演奏ではよく使われ、その表現は楽譜上に明記されています。
フチ打ちは、音符の符頭を「×」で表すことになっています。
上記の楽譜だと、面うち→フチ打ち→面うち→フチ打ち という流れになりますね。
これにより、独特な音色やリズムパターンを表現することができるようになります。
口唱歌での表現方法
和太鼓の楽譜には、音符の上下の位置や別の記号・表示方法で演奏方法を表現することがあることを紹介してきました。
和太鼓の演奏には、楽譜以外にも楽しい方法があります。
それが口唱歌(くちしょうが)です。
口唱歌とは、太鼓のリズムを言葉で表現したものです。
楽譜の中に書かれており、それを唱えながら演奏するのです。
この口唱歌は、初心者の方にとってとても分かりやすい表現方法となっています。
言葉のリズムが太鼓のリズムに対応しているので、楽譜を読むのが苦手な人でも覚えやすいのです。
【 口唱歌とは?】
- 和太鼓のリズムを言葉で表現したもの
- 楽譜の中に書かれていて、それを唱えながら演奏する
【 口唱歌の表現方法】
- 音符の下に言葉で書かれている
- 言葉のリズムが太鼓のリズムに対応している
- 初心者でも口唱歌を覚えることで、太鼓のリズムが身につく
- 教室ではみんなで口唱歌を覚えて、太鼓を打つ
- 地域の祭りなどでも、昔から残る口唱歌を使って演奏する
【 口唱歌の例】
- 「ドコドコ ドコドン」
- 「ドコドン ドンドコ ドコドコ ドン」
- 「ドン カッ ドン カッ ドコンコ ドンドコ」
- 「ドン ドン ドコンコ ドン ドン ドン ドン」
このように、和太鼓の初心者にとって、口唱歌は太鼓のリズムを覚えるのにとても便利な方法となっています。
その曲の口唱歌を覚えることで、太鼓の演奏がスムーズに行えるようになります。
また、古くから伝わる地域に残る口唱歌を学ぶことで、和太鼓が持つ文化的な側面にも触れることができます。
初心者の方は、まずは楽譜の中の口唱歌に注目し、それを覚えることから始めてみましょう。
そして、徐々に他の表現方法にも慣れていくといいでしょう。
和太鼓には、楽譜以外にも楽しい学び方がたくさんあります。
口唱歌を通して、太鼓の魅力を感じてみてください。
一線譜を使用するとき
楽譜には五線譜と一線譜があります。
五線譜は5本の線で表されている楽譜、一線譜は1本の線のみで表されている楽譜になります。
一線譜はメロディのない打楽器用の楽譜として多く用いられています。
和太鼓では、一線譜を使うことが一般的といえます。
一線譜は、前項で説明してきたように和太鼓の手順や音の種類、リズムや音符の長さを表現するために使用されます。
リズムを瞬時に理解するには五線譜より、一線譜の方が見やすいですね。
ただ、五線譜に見慣れている人も多いため、五線譜で一線譜のような使い方をするときも多々あります。
五線譜を使用するとき
五線譜は、メロディのある楽器に使われていますが、
和太鼓の演奏でも、セット太鼓を使うときは五線譜を使用します。
セット太鼓とは、複数の和太鼓を組み合わせて演奏するスタイルになります。
複数の太鼓をセットにして、1人で演奏することですね。
ドラムのようなスタイルだと考えてください。
それぞれの和太鼓のパートをはっきりさせるために、五線譜を使います。
例えば、
五線譜の一番上の線の上にあるリズムは、締太鼓
五線譜の上から三番目の線の上にあるリズムは、長胴太鼓、
五線譜の一番下の線上にあるリズムは、桶胴太鼓
といったように、ひとつの五線譜を使用して、三種の和太鼓のリズムを表すことになります。
この時の手順は、【上下法】では表せないため【RL法】で表されることになります。
複数の太鼓を打つ技術や楽譜を読み込む力が必要になってきますので、
初心者にはなかなか難しく、中上級者向きといえますね。
【初心者向け!】私のおすすめの和太鼓の楽譜の読み方のコツ!
☆ 基本の音符を理解する(他の楽器と同じ)
- 全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符を知る
☆ 手順の表現方法を学ぶ
- 音符の上下の位置や記号・表示で打ち方を表現している
- 【上下法】や【RL法】のルールを覚える
☆ フチ打ちの表現を理解する
- 音符の符頭を「×」で表す
- 太鼓の面のフチを打つことを表現
☆ 口唱歌の表現方法を習得する
- 音符の下に「ドン」「カッ」などの口唱歌が記入されていることがある
- リズムを覚えるのに役立つ
☆ 一線譜の読み方に慣れる
- 打楽器の場合、一本の線を使う楽譜を利用する
- 太鼓の打ち方を簡単に表現でき、わかりやすい
☆ セット太鼓の五線譜を理解する
- 複数の太鼓を組み合わせるセット太鼓では五線譜を使うことがある
- 各太鼓のリズムを表現できる
これらの独特な表現方法を理解し、基本の音符から徐々に習得していくことが大切です。
楽譜の読み方に慣れていくことで、和太鼓の演奏が楽しくなっていきます。
まとめ
和太鼓を始められる方のために、和太鼓で使われる楽譜について紹介してきました。
ほかの楽器にはない独特の表現方法がありましたね。
和太鼓は基本的なリズム打ちの組み合わせになりますので、よく出てくるリズムを覚えてしまうと楽かもしません。
教室やチームで用意される楽譜の見方を早めにマスターしてしまいましょう。
和太鼓の練習が楽になりますし、上達も早くなると思います。
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