和太鼓を始めたばかりの方にとって、演奏する楽しさや感動は何とも言えない喜びがあります。
でも、どうやってその技術を磨いていくのか、はじめの一歩に悩むこともありますね。
そこで今回は、和太鼓の基礎練習として欠かせない『打ち込み』について詳しく解説していこうと思います。
リズム感を鍛え、演奏技術を向上させるための効果的な練習方法を学習し、楽しみながら上達していきましょう!
うちのチームでも、曲練習する前に
必ず「打ち込み」を20~30分やっています
和太鼓の基礎練習『打ち込み』とは?
和太鼓の基本練習である「打ち込み」は、演奏技術を向上させるための重要な練習方法のひとつです。
打ち込みは、リズム感や体力を養うために欠かせない練習であり、和太鼓の演奏において基礎となる部分です。
- 打ち込みの定義
打ち込みは、右と左の手で一定のリズムを繰り返し叩く練習方法
リズム感や手の動きを体に覚えさせることが可能 - 練習の重要性
和太鼓の演奏は基本リズムの積み重ねで成り立っている
打ち込みを確実に行うことで、さまざまな曲にチャレンジできるようになる
『打ち込み』の目的は、単に音を出すだけでなく、リズムを正確に打ち込むことで、音の粒がそろった演奏ができるようになります。
和太鼓はリズム楽器であり、そのリズムを正確に表現することが求められます。
打ち込みを通じて、リズム感を磨き、安定した音量が出せるようになり、和太鼓の魅力を最大限に生かした演奏ができるようになっていきます。
打ち込みの基本的な手順
和太鼓の『打ち込み』は、文字通り太鼓の打音を中心にした基礎練習。
演奏に必要なリズム感やタイミング、力の入れ方を身につけるためにとても大切な練習です。
特に初心者にとっては、自分の打ち方を確認し、音の出方を理解・確認するための基本的なステップといえます。
『打ち込み』の流れを簡単にまとめてみました。
2 構えやバチの確認
3 「打ち込み」シンプルなリズムをシンプルに叩く
4 左右の音の確認
5 仲間と一緒にやってみる
詳しくみていきましょう。
準備運動
体を柔らかくし、手首や腕をほぐします。
和太鼓は全身を使う楽器なので、体全体をしっかりと温めましょう。
具体的には次のような運動があります。
・屈伸(くっしん)運動
・伸脚(しんきゃく)運動
・腕回し
・腰割り
・肩入れ
・手首の運動
上記のようにいろいろな運動がありますが、
他にもアキレス腱を伸ばしたり首を前後に左右に回したりと、必要に応じて準備運動を行ってください。
いきなり太鼓をガンガン打って、体を傷めないようにしましょうね。
構えやバチの持ち方確認
和太鼓の前に立ち、正しい姿勢を確認します。
肩の力を抜き、リラックスした状態で打つことが大切です。
バチを正しく持ち、力を入れずに自然な姿勢で構えます。
バチの先端が太鼓の中心に向かうように意識しましょう。
<ちなみに撥の持ち方や構え方についてはこちらで解説していますので併せてご覧ください>
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「打ち込み」シンプルなリズムをシンプルに叩く
実際に太鼓を叩いていきましょう。
「打ち込み」の始まりです!
一つ打ち(シングル・ストローク)を一定の時間、一定のテンポで叩き続けます。
例えば、一つ打ちを同じスピードで5分間くらい叩き続ける、、ということです。
よくあるのは、テンポBPM=110 くらいの速さで、8分音符のドコドコだけを打ち続ける「打ち込み」練習です。
「1分間にいくつの拍(ビート)があるか」を数字で表したもの
「メトロノームが1分間に鳴る回数」
このときにメトロノームを使ったりすると安定したスピードが保てますね。
本当にシンプルで単純な練習になります。
単純な練習だからこそ、集中して取り組めるとも言えます。
グループでやる場合は、リーダーを決めて、その人のスピードに合わせて太鼓を打つ形になりますね。
休憩を入れながら、拍子やスピードを変えたりしながら、5分間を何回か繰り返してやるといいと思います。
5分間しっかり叩くことって、なかなかきついんです。
筋力アップにもつながりますね。
リズム感を磨くためには、メトロノームを使った練習が効果的
一定のテンポで打ち込むことで、リズムを正確にとる能力が身につく
最初はゆっくりとしたテンポから、徐々にスピードを上げていく
左右の音の確認
「打ち込み」では、打音がしっかりと響くことを確認します。
一つ打ちで大切なことは、右手・左手の音量のバランス、音の粒がそろうことです。
右手で拍子を合わせようとするあまり、左手の音量が小さくなってしまうということがよくあります。
右手が利き手だという場合、左手のほうのタイミングがずれてしまうということもあります。
それを解消するために、打ち込みでは、左手からスタートするパターンを取り入れてみましょう。
左手をビートの頭に持ってくることで、左手を強くしていけます。
左手に限らず、苦手な手でリズムをとることは大切なことですね。
そうすることで、左右の音量のバランスを整えていきましょう。
一つ一つの音の粒をそろえるのも、打ち込みの重要な要素になります。
仲間と一緒にやってみる
和太鼓はグループで演奏することが多い楽器です。
打ち込みの練習も一人で行うだけでなく、仲間と一緒に行うことで、他のメンバーとのリズムの取り方やタイミングを学ぶことができます。
チームでそろった演奏とするため、メンバー間のフォームの差をなくしていけます。
また、メンバー全員の音を揃えて一つの音にしたりもできますね。
さらには、メンバー間で意外な発見があったり、刺激を受けたりすることで、成長が期待できます。
【体験談】うちのチームの「打ち込み」
うちのチームの「打ち込み」を紹介していきます。
先生が、リズムやテンポをとるリーダーになります。
2 二つうち 3~4分
3 3拍子 3~4分
4 一つ打ち 5~6分
おまけで、最後にチームの持ち曲1曲、全員で叩く
まず、一つ打ちをテンポBPM=110くらいの速さで5~6分打ち続けます。
つぎに先生の合図で、二つ打ちで3~4分続けます。
また先生の合図で、拍子が3拍子にかわり、これも3~4分間続けます。
この3拍子のアクセントが日によって途中で変わったりすることがあります。
1 2 3 1 2 3 1 2 3 (右 左 右 左 右 左 右 左 右)
と打つのですが、
- アクセントが、1だけ
- アクセントが、2だけ
- アクセントが、1と3
という具合です。なかなか難しいです。
そして最後は、また、一つ打ちに戻り、5~6分打ち続けます。
だいたい20分くらいの打ち込みですね。
なかなかハードですが、無理のない範囲で続けよう!という感じでやっています。
打ち込みの後、少し休憩して、
打ち込みスタイルのまま、チームの持ち曲1曲をみんなで打っておしまい、、となっています。
ここまでで、だいたい30分くらいになりますね。
正直、打ち込みだけでヘトヘトになったりします(-_-;)
バリエーションを加えよう
打ち込みの練習において、同じリズムを繰り返すだけでは退屈になってしまうことがあります。
そこで、さまざまなリズムパターンや強弱を取り入れた練習を行うことをお勧めします。
例えば、アクセントを付けて特定の音を強調したり、リズムを変化させたりすることで、より表現力豊かな打ち込みができるようになります。
打ち込みは単純な練習方法ですが、マンネリ化しないように工夫が必要です。
リズムを変えたり、速度を調整したりすることで、常に新鮮な気持ちで練習を続けることができます。
アクセントを変えて打つのは、個人的にやりたい派です。
簡単なようで、むずかしい、、(;’∀’)
反復練習の効果
打ち込みは一度やっただけでは身につきません。
反復練習を行うことで、リズムが身体に染み込み、自然と音を出せるようになります。
毎日の練習時間を確保し、同じリズムを何度も打ち込み続けることで、技術の向上を図りましょう。
打ち込みを何度もやることによって得られる効果として次のような点があります。
2.リズム感の強化
3.集中力の向上
4.体力の強化
- 技術の向上
反復練習を行うことで、基本的な打ち方やリズムを体に染み込ませることができます。これにより、演奏時の安定感が増し、より高いレベルの演奏が可能になります。
- リズム感の強化
和太鼓の演奏では、リズムを正確に取ることが求められます。。反復練習を通じて、リズム感が養われ、楽曲の完成度が高まります。
- 集中力の向上
繰り返しの練習は、集中力を高める効果もあります。特に長時間の練習では、集中力を維持することが重要です。
- 体力の強化
打ち込みは体力を必要とするため、持久力や筋力の向上にもつながります。
何事も反復練習は大切。
目的意識をもって、続けることが重要ですね。
まとめ
和太鼓の打ち込みは、基本中の基本の練習であり、演奏技術を向上させるために欠かせないものです。
定期的に行うことで、リズム感や体力を養い、より迫力のある演奏が可能になります。
打ち込みを通じて、和太鼓の魅力を深く理解し、楽しんでいきましょう。
和太鼓の練習は大変ですが、基本をしっかりと身につけることで、演奏の幅が広がります。
頑張って練習していきましょう!
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